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海猿-後編- 

こっそり昨日の続き
まさかの展開で彼女に海へ引きずり込まれたボクは一瞬にしてパニック。
もはやどっちが海面なのかも分からない状態。

彼女もかなりビックリしたらしく(当然)再びパニックになり、水中でボコボコに
蹴られ、やっと水面に顔を出したボクにしがみついてきます。

いや、ホント死ぬかと思った。多分、3デシリットルぐらいは水飲んだ。
機転を利かせた同僚が彼女の手を掴まなかったら、ボクが彼女に殺されてた。

「このヤロー助けようとした俺を殺そうとしやがったな」
などと、自分の否をまったく認めない狂った考えで怒り狂ってたボクに同僚が一言。

「一人じゃムリなんで一緒に引き上げて下さい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・。
きーーーーー!!!くやしいっ!!!なにこの冷静さ。
ハンカチ持ってたら、絶対噛んで噛んで噛みちぎるぐらいくやしい。

「後から絶対きさまも海に投げ込んでやる」
などと、自分のかっこ悪さをまったく認めないキチガイ的な考えを思いついたものの
今は取り敢えず彼女を船に引き上げることを優先。

すばやく船に上がり彼女を引き上げることにしたのですが、上がらない。
人魚じゃなくてもアリエルぐらいの痩せてたらすぐに上げることができるのに
彼女はアリエンぐらい重い。重すぎる。まさにリミット・オブ・デブ

「お前、太りすぎなんじゃ!3キロぐらい泳いで痩せてこい。」
「きさまの服が重いんじゃ!全裸になりやがれ。」

なんて某ヨットスクール的な考えを思いつきましたが、捕まりたくないので却下。

ボクも同僚も力いれすぎて笑ってる。全然おもしろくないんだけれども勝手に
笑いがこみ上げてきます。その光景を見た彼女はどう思っていたのでしょうか?
ここにはあえて触れないようにしたい。いや、触れさせない。

なんとか2人の力を合わせて彼女を引き上げる事に成功。これ即ち救助完了。

力を出し切ったボクたちと、やっと引き上げた彼女は放心状態。
誰も言葉を発しません。チャプンチャプンと船に当たる波の音だけが響いています。

しばらくすると彼女が突然泣き出しました。

「大丈夫?」

同僚が声をかけます。彼女は泣きながら言いました。

「さお・・・・竿があぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「?」

同僚がボクの方に視線を移します。

「ちょっとまて!いくら何でもそれはない!この状況でボクの竿が暴走するなんてありえない!誤解です。その人頭おかしいです。ボクナニモシテナイアルヨ。」

と視線で必死に弁明してると、再び彼女が泣きながら言いました。

「5万円もしたのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

「?!」

ようやく彼女の御言葉の意味が分かり
久しぶりに殺意を憶えました。ふつう「ありがとう」が先でしょ。
沈んでしまった竿の事じゃないでしょ。あんた狂ってる。狂ってるよ・・・。
このキチガイをもう一度海に帰したい。放流したい。

そんな感情を必死に抑えながら、このキチガイを陸まで送りました。

人命救助って大変だなってしみじみ思った日曜日。
ホント海上保安庁尊敬する。

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